U とめ・くりはら百姓環境フォーラムの取り組み


 とめ・くりはら百姓環境フォーラム実行委員会は、自然保護団体や農業者等で組織し、自然保護と環境保全型農業の推進並びに都市との交流を推進しながら楽しい田舎づくり・村づくりをめざしている会である。

 宮城県の若柳・迫・築館3町にまたがる伊豆沼・内沼、南方町・田尻町にまたがる蕪栗沼には、毎年日本に飛来する雁の80%(5万羽程)がやってきて越冬しているが、雁は、とめ・くりはらの広大な田んぼを採餌地あるいは塒として使用しているので、農業と密接なつながりがあり、農薬等による雁への影響、また、稲を食べるなどの食害のトラブル、今後、農業(人)との共生を見出すことが重要である。共生を図らなければ将来渡りが途絶えてしまうことも考えられる。

 我々は、雁という鳥を害鳥から地域のシンボルにイメージを変え、地域の活性化に結び付けたいと考えており、実際にメンバーの一人がアイガモ農法による無農薬有機米の「はつかり米」(雁が初めて飛来する9月末:初雁初めて稲を刈る9月末の米:初刈り米 から命名)を発売したところ全国から申し込みが殺到し生産が追いつかない状態である。この「はつかり米」をとめ・くりはら地域に広げ、産直を主体として農業の活性化を図りたいと考えている。

 また他に、グリーンツーリズム・エコツーリズムの推進、アイガモハムの開発、ハスを利用した紙作り等、自然を宝物、田舎を宝物として大切にしながら都市との交流を深め、楽しいむらづくりを夢に描いて活動を行なっている。
 自然を大切にすること、それは、我々一人一人を大切にすることにつながっていく。楽しい田舎づくり、むらづくりをみんなで考えられれば幸いである。


これまでの活動状況

1994年8月20日(土)
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第1回百姓環境フォーラム
会場:中田町立宝江公民館
 自然保護団体・農業者・佐沼青年会議所の代表者でフォーラムを開催。登米・栗原地方の自然保護と地域活性化を探る。
(内容)基調講演
    演題「登米農村地域の活性化方策を探る」
    講師 大泉 一貫氏
       東北大学農学部助教授
    グループディスカッション
    「農業と自然との関わりから見た登米地域の活性化について」
    農業と自然保護による地域の活性化を、農業者や自然保護団体等が連携を取り、取り組むことを決定。

1995年8月26日(土)
       27日(日)
ゆうきの里研修会
研修先:たかはた共生塾(山形県高畠町)
自然と農業の共生についての研修会
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1995年10月28日(土)
    〜10月29日(日)
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第2回とめ・くりはら百姓環境フォーラム
会場:ウェットランド交流館(若柳町)・伊豆沼・長沼
 グリーンツーリズムを取り入れたフォーラムの取り組み開始。
28日 百姓体験(稲刈り体験)
    講演
    演題「自然の豊かさを求めて」
    講師 伊 藤 エステル 氏
    雁のねぐら入り観察会
    交流会 アンドレエフ氏,ゲラシモフ氏(ロシア)との交流会
    星の観察会(対象:小中学生)
    農家民泊実施
29日 雁の朝の飛び立ち観察会
    長沼見学

1996年7月27日(土)
       28日(日)
第3回とめ・くりはら百姓環境フォーラム
会場:阿部善文宅(南方町)・伊豆沼・敷味老人憩いの家(若柳町)
27日 百姓体験
    都市と農村について意見交換
    食交流・ホタルの観察会
    農家民泊
28日 伊豆沼見学
    水生生物についての研修会

1996年11月23日(土)
     11月24日(日)
第4回とめ・くりはら百姓環境フォーラム
会場:敷味老人憩いの家(若柳町)・伊豆沼・花山村
23日 どっぷり伊豆沼ツアー
     伊豆沼・内沼観察会
    どっぷり自然と百姓
     講演 
     演題 農業への熱き想い
     講師 河原 俊雄氏
        山形県高畠町
        たかはた共生塾事務局長
    雁のねぐら入り観察会
    田舎大発見食交流会
    農家民泊
24日 雁の朝の飛び立ち観察会
    オオヒシクイ観察会(花山村)

1997年6月〜7月

 6月14日(土)
 6月14日(土)
  〜7月22日(火)
1997年10月

都市と農村の意識調査実施
「自然と農業を考えるアンケート調査」
仙台市(勾当台公園)一般150人
インターネットによる調査 97人
一般(都市部住民他)  183人
意識調査報告書(提言書)作成・提言

1997年7月12日(土) ピクニックファーム
会場:ジョイファーム(若柳町)
ブルーベリー刈り並びにブルーベリージャム作り講習会
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− フ ォ ー ラ ム 参 加 者 の 声 −

第4回とめ・くりはら百姓環境フォーラム参加者アンケート調査等より

第4回参加者

第3回参加者