[ What's New ]

[ ネットワーク ]

[ 行動計画 ]

[ お願い ]

[ リンク ]

[ アトラス (英語) ]

[ サイトマップ ]

[ 英語ページ ]

[ 参加地紹介 ]

[ イベント情報 ]

[ 通信一覧 ]

[ 参加地より ]

[ 概要 ]

[ 連絡先一覧 ]

Logo (9KB)

参加地での活動

トレイ湖沼群のサカツラガンにとっての重要性

写真は全てダウルスキ国立自然保護区提供

原典(英文): Anet Newsletter No.3 (2002年11月)6ページ所載

[ 参加地紹介 ]

[ 英語 ] [ Back ]


写真 (16KB)

写真 (13KB)


トレイ湖沼群は,モンゴル - マンチュリアン・ステップ環境の典型的な湿地の代表です.大きなソーダ性湖沼があります.チタ州のトランス・バイカル地方,モンゴルとの国境の近くにあります.その環境は,バルン・トレイ湖とズン・トレイ湖のふたつの大きな湖沼と,ステップ生態系から成り立っています.1994年にラムサール条約登録湿地に指定され(172,500 ha, 49°55' - 50°14'N, 115°05' - 115°58'E).,またユネスコ人と生物圏保護区(1997年),ツル類重要生息地ネットワーク(1997年),ガンカモ類重要生息地ネットワーク(1999年)にも登録されています.トレイ湖沼群は,オオバンやツル類・カモメ類と並び,ガンカモ類にとって重要な渡りの中継地になっています:ガン類約 2,500羽,ツクシガモ類 5,000羽,カモ類 20,000羽.また,サカツラガンやアカハジロも繁殖ならびに換羽集合します.

ステップ環境には,ウシノケグサ属 Festuca,ミノボロ属 Koeleria,ハネガヤ属 Stipa の植生が生育し,湖内にはヒルムシロ属 Potamogeton などの水草,湖岸にはヨシ属 Phragmites が生育します.トレイ湖沼群は,1997年より国連食糧農業機関(FAO)の陸上生態系監視地としてモニタリングされています.1987年よりバルン・トレイ湖の周辺 44,752 ha にダウルスキ国立自然保護区が設置され,この自然保護区はモンゴルのモンゴル・ダグル国立自然保護区・中国のダライ湖自然保護区と共同して,ダウリア国際自然保護地域を形成しています.

写真 (11KB)

2001年からはじまったロシアと日本の国際協力によるサカツラガンの調査プロジェクトにダウルスキ国立自然保護区も参加しています(Poyarkov & Kurechi 2001, Goroshko 2001).2001年,トレイ湖沼群では,100つがいを含む 500-700羽のサカツラガンが繁殖期に計数され,9月中旬に南下の渡りが始まる直前には 1,840羽が集合していました.2002年9月上旬には,2,369羽が計数されました(Goroshko 私信).この2002年秋の大きな群れの一部は,モンゴル北東部の繁殖地より移動してきたように思われました.このように,トレイ湖沼群はサカツラガン個体群の 4.7-7.9%の個体を支える,国際的に重要な生息地であることが再確認されました(ガンカモ類アトラス(Miyabayashi & Mundkur 1999)が提案した個体群の大きさから計算した場合).

「東アジア地域ガンカモ類保全行動計画:2001-2005」(渡り性水鳥保全委員会 2001)のもとに,この世界的絶滅危惧種の保全のための取組みが始まりました.ダウルスキ国立自然保護区のオレグ・ゴロシュコ氏がサカツラガンプロジェクトチームのメンバーにノミネートされました.そして同自然保護区がこの国際協力プロジェクトに貢献することが期待されています.

写真 (19KB)

引用

[ 参加地紹介 ]

[ Top ] [ 英語 ] [ Back ]

[ 参加地紹介 ]

[ イベント情報 ]

[ 通信一覧 ]

[ 参加地より ]

[ 概要 ]

[ 連絡先一覧 ]

[ What's New ]

[ ネットワーク ]

[ 行動計画 ]

[ お願い ]

[ リンク ]

[ アトラス (英語) ]

[ サイトマップ ]

[ 英語ページ ]

ロゴ (10KB)

banner (1KB)

ロゴ (7KB)

「東アジア地域ガンカモ類保全行動計画」は「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づく取組みのひとつです.「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」は「行動計画」のもとにガンカモ類にとって国際的に重要な生息地の保全を効果的に進めるための国際協力プログラムです.これらの取組みは国際湿地保全連合が調整しており,ガンカモ類に関する活動を監督し補佐するための作業部会「ガンカモ類ワーキンググループ」がアジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会に設置されています.東アジア全域の活動の推進のためにフライウェイオフィサーがおかれ,また日本国内での活動を推進するために国内コーディネーターがおかれています.

日本国内での活動等についてのご質問・お問い合わせはガンカモ類 国内コーディネータまでお願いします.連絡先のページへ.

東アジア地域全体にかかわるご質問・お問い合わせはフライウェイオフィサーまでお願いします.連絡先のページへ.

2002年12月22日掲載.