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JOGA
JOGA13
(2010b)

東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク(ガンカモ類)支援・鳥類学研究者グループ:JOGA
第13回集会「希少亜種シジュウカラガンと大型外来亜種カナダガンをめぐる最新報告」

講演2−2

最新!神奈川県における大型外来亜種カナダガン対策と今後の展開
〜動物園としての取り組み〜

松本 令以菊池 博(横浜市立野毛山動物園)
東野 晃典(横浜市立よこはま動物園)


 丹沢湖で野生化したカナダガンの捕獲を、横浜市立の動物園(野毛山、金沢、よこはま)が協力して行ったため、概要を報告する。
 2010年2月13日および22日に行われた計9羽の補角には、のべ12名の動物園職員が出張または休暇で参加した。捕獲者を数班に分け、最大4羽をほぼ同時に手捕りした。ペット用輸送箱に1羽ずつ収容し、野毛山動物園に7羽を搬送した。学術目的の捕獲許可がおりなかった残り2羽はカラー足環を装着後に放鳥した。
 7羽は、他の鳥類とわけて飼育しながら健康診断(糞便検査・血液検査)を行い、飛行制限のため全身麻酔下で片翼の手根中手骨を切断した後、野毛山動物園にて展示した。
 動物園のスタッフが有する動物の捕獲やハンドリングの技術は、野生化したカナダガンの野外での捕獲にも十分に応用可能である。また、多くの来園者が訪れる動物園では、絶滅危惧種の保護、外来種の増加などについて効率的に普及啓発を行うことができる。

[JOGA第13回集会「希少亜種シジュウカラガンと大型外来亜種カナダガンをめぐる最新報告」2010年9月18日]

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URL: http://www.jawgp.org/anet/jg016c.htm
2010年9月4日掲載,JOGA