1999年のニュース クッチャロ湖ラムサール条約登録10周年記念事業 東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワークに関するワークショップ 1999年10月24日，浜頓別 [ プログラム ] [ Back ]

浜頓別ステートメント

1999年10月24日、浜頓別町において開催されたクッチャロ湖ラムサール条約記念事業東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワークに関するワークショップは、

1989年に日本第3番目のラムサール条約登録湿地となったクッチャロ湖の登録10周年を祝し、

ワークショップを主催した環境庁、国際湿地保全連合、浜頓別町、クッチャロ湖湿原保全協議会に謝意を表し、

地球環境基金と国際連合環境計画アジア太平洋地域事務所のワークショップへの支援に感謝し、

複数国の領域にわたる湿地資源の保全管理における相互の協議および協力を定めるラムサール条約第5条の重要性を認識し、

アジア太平洋地域における渡り性水鳥保全に関する他国間協力を要請したラムサール条約第7回締約国会議の勧告7.3の推進を強く支持し、

ラムサール条約第7回締約国会議会期中に東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワークが発足したことに注目し、

ワークショップは、

1. 国際レベルでは、
   1. 東アジア地域におけるガンカモ類の渡りルート上の各国に「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」への十分な参加を強く要請し、
   2. 「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」の具体的成果を得るためにネットワークに基づく行動計画の必要性を認識し、
      
      
2. 国内レベルでは、
   1. 渡り性水鳥保全に関する国際協力を支えるのは各国の科学的データの収集や保全の努力であることを強く認識し、
   2. 「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」参加各地における普及啓発をはじめとするサイトレベルでの取り組みの必要性を改めて認識し、
      
      
3. クッチャロ湖のラムサール条約登録10周年にあたり、浜頓別町とクッチャロ湖湿原保全協議会が以下のとおり、保全活動の基本方針を掲げていることを強く支持する。
   1. 保全に関する取り組みについて
      • 湿原及び周辺の水源について、実態把握のための調査を推進し、自然環境に影響を与える諸課題について検討を行い適切な対策を図る
      • 湿原を形成する動植物の基礎データを収集し、絶滅危惧種等の保護対策を検討する
      • 湿原周辺における開発行為等に際しては、自然環境に大きな変化が生じないよう適切な配慮がなされ、湿原生態系への影響が低減されるよう対処する
      • 地域住民の湿原の重要性の認識を深め、保全への協力を促進するため、環境庁浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館を拠点に環境教育を推進し、普及啓発活動を実施する
   2. 東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワークへの協力について
      • クッチャロ湖湿原の自然環境・保全活動などの情報発信を行い、東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワークへの積極的な協力に努める

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「東アジア地域ガンカモ類保全行動計画」は「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づく取組みのひとつです．「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」は「行動計画」のもとにガンカモ類にとって国際的に重要な生息地の保全を効果的に進めるための国際協力プログラムです．これらの取組みは国際湿地保全連合が調整しており，ガンカモ類に関する活動を監督し補佐するための作業部会「ガンカモ類ワーキンググループ」がアジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会に設置されています．東アジア全域の活動の推進のためにフライウェイオフィサーがおかれ，また日本国内での活動を推進するために国内コーディネーターがおかれています． 日本国内での活動等についてのご質問・お問い合わせはガンカモ類 国内コーディネータまでお願いします．連絡先のページへ． 東アジア地域全体にかかわるご質問・お問い合わせはフライウェイオフィサーまでお願いします．連絡先のページへ．

1999年12月17日掲載.