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東アジア地域ガンカモ類保全行動計画
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ラムサール条約 第8回締約国会議からのニュース

2002/11/18-26,スペイン・バレンシア

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もくじ

1.

「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」のサイドイベント

2.

日本国政府・地方自治体・国内NGOの交流会および宮島沼・藤前干潟ラムサール湿地登録認定証授与式

3.

世界の水鳥の個体群推定 第3版

4.

その他

参照

*

「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」のサイドイベントプログラム(英文ワードファイル 356KB),国際湿地保全連合

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Anet Newsletter No.3, Nov. 2002 (英文PDFファイル 560KB)
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logo (15592 bytes) 11月18日から26日まで,スペインのバレンシアにて,ラムサール条約の第8回締約国会議が開かれました.世界中の湿地の保全を目的とするこの条約をより強化に推進するためにさまざまな議論がかわされ,46の決議が採択されました.会議では,決議について議論し採択するための全体会合と5つのテーマについての分科会(テクニカルセッション),また個別のテーマについてこれまでの成果を発表して締約国のいっそうの参加を促すためのサイドイベントなど多彩な会合がもたれました.そのなかでもこのガンカモ類の取組みに関係する内容を紹介します.

1.「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」のサイドイベント

11/22夕方に「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」の進捗状況を報告し,締約国のいっそうの参加を促すためのサイドイベントが開かれました(アジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会主催・日豪政府スポンサー).同委員会議長 アリソン・ラッセルフレンチ女史(豪環境省)と同副議長 黒田大三郎氏(日環境省)が議事進行し,アジア太平洋地域の各国の政府やNGOから約50名が参加しました.

「戦略」オフィサーのテイジ・ムンカル氏(国際湿地保全連合,クアラルンプル)が「戦略」の概要を紹介したのち,ガンカモ類ワーキンググループ議長 呉地正行氏(国際湿地保全連合ガン類専門家グループ),ツル類フライウェイオフィサーのシンバ・チャン氏(財団法人日本野鳥の会),国際湿地保全連合オセアニアのダグ・ワトキンス氏(シギチドリ類)がそれぞれの種群についての活動を報告しました.また,このサイドイベントにあわせて,ガンカモ類の活動を紹介する英文ニュースレター Anet Newsletter No.3 が発刊され,会場で参加者に配布されました.

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黒田大三郎氏(左),アリソン・ラッセルフレンチ女史(中央),テイジ・ムンカル氏(右).

そして,各国の政府や重要生息地ネットワーク参加地からの活動報告が,このサイドイベントのハイライトでした:

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釧路国際ウェットランドセンター 新庄久志

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フィリピン保護地域野生生物局
ウィルフリド・ポリスコ氏

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中国国家林業局
バオ・ダミン氏

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香港特別行政区農水産保護局
ジ・クン・チャン氏

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米国魚類・野生生物局
ハーブ・ラファエル氏


参照

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決議 VIII.37(英文)[決議の和訳が掲載されましたら,それにもリンクします]

条約事務局よりアジア地域コーディネーター ナジャム・クルシド氏が,アジア太平洋地域の湿地と水鳥の保全を推進するための「戦略」の重要性を述べ,今回の締約国会議に提案された新たな決議(決議 VIII.37)についてラッセルフレンチ議長よりその内容紹介と各国のサポートを求めました.

「アジア太平洋地域の渡り性水鳥とその生息地の保全のための国際協力」というこの決議はオーストラリアと日本が提案したもので,「戦略」が地域の水鳥と湿地の保全とそのための国際協力の枠組みを提供していることを認識し,ラムサール条約締約国ならびに未締約国に対して各国での「戦略」に基づく取組みを支援することを,国際的ならびに二国間の開発援助機関に対してそれらの取組みに対する資金的支援を求めるものです.この決議は26日の全体会合において採択されました.


参照

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宮島沼からの報告 (Anet Newsletter No.3 所載記事の和訳)

2.日本国政府・地方自治体・国内NGOの交流会および宮島沼藤前干潟ラムサール湿地登録認定証授与式

11/22ランチタイムに開かれたこのサイドイベントには,条約事務局長のデルマー・ブラスコ氏をむかえ,国内関係者約60名の参加をいただいて開催されました.まず授与式にはいり,ブラスコ事務局長より,新たに登録された2箇所の保全のためにこれまで多大な貢献をされた関係者をたたえ,事務局長が藤前干潟を訪問された際のエピソードもまじえた,お祝いの言葉をいただきました.そして,名古屋市環境局の鈴木加代子理事と同市議団,美唄市の井坂紘一郎市長に事務局長からそれぞれ認定書が授与されました.

ひきつづき,交流会にうつり,環境省(「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」について),国土交通省(釧路湿原再生事業について),日本湿地ネットワーク(辻淳夫氏)からの報告をいただいたのち意見交換が行なわれました.

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名古屋市環境局の鈴木加代子理事と同市議団

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美唄市の井坂紘一郎市長


参照

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決議 VIII.38(英文)[決議の和訳が掲載されましたら,それにもリンクします]

3.世界の水鳥の個体群推定 第3版

cover (22KB) 11/19夕方の国際湿地保全連合主催のサイドイベントにて発刊されました.この『世界の水鳥の個体群推定』は,ラムサール条約(基準6:水鳥に基づく特定基準)や水鳥の重要生息地ネットワークにおいて,個々の湿地・生息地が水鳥にとって国際的に重要であると識別するための世界的標準となるもので,ラムサール条約締約国会議によって国際湿地保全連合にその維持と更新が委託されているものです(ラムサール条約 決議VII.11 附属書:ラムサール条約の国際的に重要な湿地のリストを将来的に拡充するための戦略的枠組み及びガイドライン,VI.4:水鳥に関する特別基準を運用するための個体群の数算出方法の採択).今回の締約国会議においても,ラムサール登録湿地を選定する際の基準として運用することを締約国に求める新たな決議(決議 VIII.38)が採択されました.

1994年に第1版,1997年に第2版が発刊され,今回が第3版となります.第3版では,世界の 868種の水鳥の 2,271の生物地理学的個体群について,その個体群推定(個体群の大きさの推定値)と個体群動態の傾向,それにもとづいて国際的に重要であると識別するための1%基準値が算定されています.

「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」における基準も,今後はこの第3版の基準値を用いることになります.これまで運用していた第2版にもとづく基準値から新しい基準値に更新した表を,東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク 参加申込書 附属書 I(2002年版)に準備しましたので,今後はこれをご参照ください.その印刷用PDFファイルもご利用下さい.

Wetlands International. 2002. Waterfowl Population Estimates -- Third Edition. Wetlands International Global Series No. 12, Wageningen, The Netherlands, 226 pp.

この『世界の水鳥の個体群推定 第3版』原本は,英国にある自然史書籍専門店NHBSより購入することができます(GBP 25.00+送料).オンライン注文ページはこちら:http://www.nhbs.com/xbscripts/bkfsrch?search=103650 です.


4.その他

第5回(釧路,1993年)の締約国会議以降,毎回作成されている日本語の締約国会議の記録(決議・勧告の和訳を含む)が,今回についても環境省からの委託により国際湿地保全連合日本委員会にて作成作業が開始されました.現在,条約事務局では採択された決議の掲載の準備にあたっています.

そのほか,以下のページに今回の締約国会議に関連する資料等が掲載されていますので,ご参照ください:

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「東アジア地域ガンカモ類保全行動計画」は「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づく取組みのひとつです.「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」は「行動計画」のもとにガンカモ類にとって国際的に重要な生息地の保全を効果的に進めるための国際協力プログラムです.これらの取組みは国際湿地保全連合が調整しており,ガンカモ類に関する活動を監督し補佐するための作業部会「ガンカモ類ワーキンググループ」がアジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会に設置されています.東アジア全域の活動の推進のためにフライウェイオフィサーがおかれ,また日本国内での活動を推進するために国内コーディネーターがおかれています.

日本国内での活動等についてのご質問・お問い合わせはガンカモ類 国内コーディネータまでお願いします.連絡先のページへ.

東アジア地域全体にかかわるご質問・お問い合わせはフライウェイオフィサーまでお願いします.連絡先のページへ.

2002年12月11日掲載, 2003年1月28日更新.