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東アジア地域ガンカモ類保全行動計画

トモエガモとその生息環境の保全を目指して

アジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会・ガンカモ類ワーキンググループ・トモエガモプロジェクト日本チーム

2005/02/01

よみがえれ!トモエガモ

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「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」・「東アジア地域ガンカモ類保全行動計画」のもとに,世界的絶滅危惧種のひとつ,トモエガモの保全に取り組むプロジェクトのホームページへようこそ.どうぞご支援・ご協力お願いいたします.

トモエガモ 学名 Anas formosa, 英名 Baikal Teal

 カモ科 Anatidae マガモ属 Anas に分類され,体長 39-43cm,開翼長 65-75cm の小型のカモ類の一種.夏季は,中央シベリアからカムチャツカ半島までのロシア東部のタイガやツンドラの湿地において,水面近くの湿性植生のなかの地上に営巣し繁殖します.冬期は中国揚子江流域から韓半島・日本までの東アジアの暖温帯の河川・湖沼流域の湿地環境で越冬する渡り鳥です.おもに植物食で,イネ科草本・スゲ類・水生植物・イネ等の種子や茎葉が主要な食物.越冬期の群集性が極めて強く,ひと群れが10万羽単位に上ることがあります(ビデオ映像をご参照下さい).20世紀後半にその数が急速に減少し,それは生息環境の劣化や減少・狩猟圧などの原因によるものと考えられています.このため,日本では10万羽単位に上るような群れは現在見ることができず,韓半島に見られます.中国では1万羽程度,日本では2000羽程度(1999年から2004年の1月の平均)が越冬し,韓半島では1990年代より回復傾向にあり2004年1月には65万羽が計数されました.2004年のIUCNレッドリストでは,絶滅危惧類(Vulnerable / VU)に挙げられています.

もくじ

トモエガモの大群
チョンス湾のトモエガモの群れ


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水鳥保全戦略

行動計画

国際湿地保全連合

世界的絶滅危惧種トモエガモの保全活動は,「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」の一部である「東アジア地域ガンカモ類保全行動計画: 2001-2005」の優先行動のひとつ(行動5)に位置づけられています.「行動計画」の実施を監督し推進する「アジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会・ガンカモ類ワーキンググループ」は,「Baikal Teal Task Force」と英語で呼ばれるプロジェクトチームを設立し,この東アジア地域でのトモエガモの保全活動を推進します.

このプロジェクトチームに参加する日本からのメンバーを中心に,日本国内での活動を推進するために日本チームが結成され,この日本語ホームページも編集しています.日本国内での活動等についてのご質問・お問い合わせは日本チーム事務局までどうぞ:連絡先のページへ.