参加地紹介 セレンガ川デルタ，バイカル湖 ブリャート共和国，ロシア連邦

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セレンガ川デルタ(54,000 ha)はセレンガ川がバイカル湖に注ぐところの広大な三角州です．ブリャート共和国のカバンスキ地方に位置します．この三角州の中央部にカバンスキ自然保護区が設立され，ラムサール条約登録湿地にもなっています(12,100 ha，52°12' - 52°22'N, 106°15' - 106°29'E)．ここは，浅くて小さな湖沼や恒常的に水をかぶる湿地から成っています．

ここは，繁殖期，換羽期，渡りの季節のガンカモ類にとって重要な生息地です．年によって繁殖するガンカモ類個体群は 20,000-138,000羽と変化します．営巣しているカモ類の組成は水面・地上採食型の種が61%，潜水型の種が39%と推定されています．

参照

*	東アジア地域のガンカモ類の個体群の現状, 『世界の水鳥の個体群推定 第３版』（国際湿地保全連合 2002）．

周辺地域から三角州へ，8,000-10,000羽のカモ類の雄が換羽のために集合します．ヒドリガモ，コガモ，ヨシガモ，オナガガモなどです．

秋の渡りの時期には，7,300-18,300羽程度のガンカモ類が中継地として利用しますが，ここに滞在せずに通過してゆくものはおよそ500万羽と推定されています．

ロシア連邦のレッドリストの掲載種では，コハクチョウやサカツラガンが渡りの時期に生息します．加えて，ブリャート共和国のレッドリストの掲載種では，オオハクチョウ，カルガモ，ヨシガモが繁殖しています．

重要生息地ネットワーク参加団体／管理組織:

• バイカルスキ自然保護区管理事務所
  Baikalsky Nature Reserve
  Tankhoi, Kabansky District, Buryat Republic 671120, Russia

• ブリャート共和国 環境保全委員会
  State Committee of the Buryat Republic for Environmental Protection
  21a Solnechnaya Street, Ulan-Ude 670015, Russia

参加地に関するリンク:

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「東アジア地域ガンカモ類保全行動計画」は「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づく取組みのひとつです．「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」は「行動計画」のもとにガンカモ類にとって国際的に重要な生息地の保全を効果的に進めるための国際協力プログラムです．これらの取組みは国際湿地保全連合が調整しており，ガンカモ類に関する活動を監督し補佐するための作業部会「ガンカモ類ワーキンググループ」がアジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会に設置されています．東アジア全域の活動の推進のためにフライウェイオフィサーがおかれ，また日本国内での活動を推進するために国内コーディネーターがおかれています． 日本国内での活動等についてのご質問・お問い合わせはガンカモ類 国内コーディネータまでお願いします．連絡先のページへ． 東アジア地域全体にかかわるご質問・お問い合わせはフライウェイオフィサーまでお願いします．連絡先のページへ．

1999年5月14日掲載, 2004年6月12日更新.