• 2000/12 「アジア太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」のロゴマークが決まりました（右図）．このＨＰでも入口のページに掲載しました．今後，発行される「戦略」関係の印刷物等に用いられます．
  
  
• 2000/10/16-19: 『渡り性水鳥とその生息地保全に関する沖縄ワークショップ』　→　会議報告，国際湿地保全連合
  　このガンカモ類の重要生息地ネットワークの枠組みをつくりあげた，アジア太平洋地域渡り性水鳥保全戦略は1996-2000年のプログラムでした．そこで，次の５年間2001-2005年（第IIフェーズ）の戦略をつくりあげるために，このワークショップが開催されました．主催：環境庁，豪環境省，国際湿地保全連合アジア・太平洋支部，共催：同ワークショップ沖縄実行委員会（沖縄県，那覇市，豊見城村（とみぐすくそん）．
  　国際湿地保全連合の渡り性水鳥保全委員会，ならびにその作業部会（シギチドリ類，ツル類，ガンカモ類）が準備した「同戦略：2001-2005」と種群ごとの「活動計画」の案文が紹介され，議論され，最終化されました．2001年の初頭には印刷され，広く配布される予定です．そして，この枠組みをより強力に推進してゆくことを奨励する「沖縄宣言」をワークショップは発信しました．
  
  ★ガンカモ類の活動計画では，国際的に重要な生息地の保全の強化・拡大， 絶滅のおそれのある種のための活動計画の策定，普及啓発，能力の向上，基礎知識と情報交換の促進，組織的関係の向上を図ってゆくことが盛り込まれました．絶滅のおそれのある種のための活動計画の対象として，2001-2005年にはサカツラガンとトモエガモについて取り組むことになりました（参照：2001-2005年のガンカモ類活動計画の優先活動）．
  　会議には，アジア太平洋地域の各国政府の代表やラムサール条約・ボン条約事務局，国際ＮＧＯが集まり，また国内からもＮＧＯ，ラムサール登録湿地，各水鳥重要生息地ネットワーク参加地等から150名の参加がありました．ご参加いただいたみなさん，ご意見等を寄せていただいたみなさん，ありがとうございました．
  
  
• 2000/09/28: IUCN(国際自然保護連合)は絶滅のおそれのある動植物の世界のリスト「レッドリスト」2000年版を発表しました．同時にインターネット上でも公開されました＜http://www.redlist.org＞．ガンカモ類について検索した結果を別紙にまとめてみましたのでご参照下さい．
  
  
• 2000/09/17: 第２回 東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク支援鳥学グループ自由集会　「日本のガン，カモ，ハクチョウ類の環境利用」
  　日本鳥学会2000年度大会(2000/09/15-17，北海道大学)中に，表題のような集会が開催されました．これは，鳥類学研究者有志が重要生息地ネットワークの活動を支援しようと企画されるものの第２回で，ガンカモ類の生息地利用を取り上げ，国内研究の現状と課題を把握し，長期なガンカモ類個体群の保全管理に生息地利用の研究がどのように関わっていくかについて言及することを目的としていました．詳細は別紙をご覧ください．
  　昨年度の第１回は「日本のガン・カモ・ハクチョウ類の個体群の現状」をテーマに開催されました．
  
  
• 中国 黒龍江省にある重要生息地ネットワーク参加地，三江自然保護区がこれまでの省立保護区から国立保護区に格上げされました．
  
  
• 『ラムサール条約第７回締約国会議の記録』
  環境庁より昨年５月の会議の記録が発行されました（Ａ４版，248頁）．記録にはこの会議で採択された決議や勧告とその付属書（これらは条約に加盟する国々が条約の目的に向かって進める活動を奨励し，手引きするための文書です）のすべてが和訳され，加えてこの重要生息地ネットワークの発足を含む会議の記録も収録されています．環境庁のＨＰ：ＥＩＣネットに全文がpdfファイルで掲載されています：http://www.eic.or.jp/eanet/ramsar/index.html
  
  
• 米子水鳥公園ＨＰ開設
  米子市より水鳥公園の運営を委託されている(財)中海水鳥国際交流基金財団による，水鳥公園のＨＰが開設されました．日本語＋英語：http://www.yonagomizudorikouen.or.jp．
  
  
• オシドリ資料集１「日本とロシア極東のオシドリ」
  帯広畜産大学野生動物管理学研究室（藤巻裕蔵教授）よりオシドリの資料集が発刊されました．藤巻教授による環境庁のガンカモ科鳥類におけるオシドリのデータのまとめやオシドリに関するロシアの文献が紹介されています．同研究室より実費配布いただけます：１部 950円（郵送料込み）．申し込み先は：
  藤巻裕蔵教授 080-8555 帯広畜産大学 / FAX 0155-46-5500 / E-mail: fujimakiⓐobihiro.ac.jp．
  
  
• 川の生きものを調べよう〜水生生物による水質判定
  　水生昆虫や甲殻類・小動物等を指標生物として水系の水質を見ようとする調査をこどもたちと取り組む際のガイドブックの新しい版が発行されました：環境庁水質保全局・建設省河川局(編)，社団法人 日本水環境学会，2000年５月発行，リーフレット36pp＋下敷き．実費のみで配布いただけるそうです：リーフレット160円，下敷き150円，送料実費．申込先は：
  社団法人　日本環境学会　135-0006　江東区 常盤2丁目9番7号 グリーンプラザ深川常盤201号　TEL 03-3632-5351 / E-mail: infoⓐjswe.or. jp
  

  リーフレット

  下敷き

  
  
  
• 重要生息地ネットワーク参加地，蕪栗沼(かぶくりぬま)にて，10月4-6日に「アジア地域における湿地教育普及啓発に関する国際ワークショップ」が開催されることになり，その準備が進められています．地元のNGO 蕪栗ぬまっこくらぶでは，その際の通訳のボランティアを募集しています．詳しくは同くらぶのＨＰのCEPAと蕪栗沼のページをご覧ください．
  
  
• 湿地の経済評価
  　ラムサール条約は，湿地の保全を促進するためにさまざまなツールを提供しています．そのひとつとして，1997年に『湿地の経済評価 Economic Evaluation of Wetlands: A Guide for Policy Makers and Planners』(Barbier, E.B., Acreman, M. & Knowler, D. 共著)が条約事務局から出版されました(条約事務局のＨＰには，英語・仏語・西語で公開されています)．これは，おもに湿地に関する政策やその保全計画にかかわる人々を対象に，どのように湿地の経済評価をすることができるのか，その実施方法はどうすればいいのかを案内しようとするものです．また，学生のテキストとしても活用されています．
  　このテキストの日本語版が，条約事務局にも勤務されていた小林聡史氏(釧路公立大学助教授)の訳で釧路国際ウェットランドセンターより出版されました(2000年5月)．A5版，120ページ．購入のお申し込みはつぎのところまで．請求書（１部税込税込1,000円＋送料実費）とともに発送いただけるそうです：
  　釧路国際ウェットランドセンター事務局
  　　085-8505 釧路市黒金町７丁目５番地
  　　釧路市役所環境部環境政策課
  　　自然保護担当内
  　　FAX 0154-31-4594
  　　TEL 0154-23-4651
  　　E-mail: kiwcⓐmarimo.or.jp
  
  
• 蕪栗沼(かぶくりぬま)ガイドブック2000
  　田尻町では，蕪栗沼の自然や歴史を案内するガイドブックを作成されました．渡り鳥と蕪栗沼，魚と貝の不思議な関係・ヨシとマコモと氾濫原，しげみの中の小さな生きもの，蕪栗沼の歴史と未来，これら５つの章にわけられ，イラストや写真がたっぷりはいって，沼をたのしむ絶好のツールとなっています．Ａ４版，62ページ．
  　町では町内の学校や公民館などに配布され，こどもたちをはじめとする町のみなさんの活用が期待されます．一般の希望者にも実費頒布されます(500円程度＋送料)．お問い合わせはつぎのところまで：
  　田尻町 商工観光室 TEL 0229-39-1111 内線 181
  
  
• 第3回ハクチョウ類国際シンポジウム 2001年2月13-18日 米国バージニア州エアリ(Airlie)：国際湿地保全連合ハクチョウ類専門家グループ(コーディネータ：E.C. リーズ博士，英国水禽協会)は10年に一度のハクチョウ類に関する国際シンポジウムを2001年2月に米国で開催します．その案内が届きました．会議では，ハクチョウ類に関する全般的な話題についての最新の研究成果等の発表や意見交換・情報交換が行なわれます：個体群動態，渡りの生態，採食生態・生理学，繁殖生態，個体群の保全，分類や進化など．
  　発表申込と参加申込の締切は8月末日，参加費送金は11月末日となっています．くわしくは届いた英文案内をご覧ください．
  
  
• わが国におけるオシドリに関する情報を収集し，その結果をオシドリの保護や生息環境の保全に役立てようと，全国でオシドリに関心をもつ人々のネットワークとして「日本オシドリの会」が設立されることになりました：設立発起人：鴨川 誠，木舩 敏郎，原田 量介，藤巻 裕蔵，星野 嘉助，細谷 賢明，室伏 友三の各氏．現在，入会申込を受付中です　→　設立趣意書＋入会申込書．
  
  
• 2000/02/12-23(日本時間): NASAのスペースシャトルが打ち上げられました．NASAでは，スペースシャトルから地球を撮影したカメラ映像を活用して地球や地理について学ぶという教育プログラム "EarthKAM" を実施しています．このプログラムに日本から参加する学校のひとつ関西創価学園では，東アジア地域のガンカモ類の重要生息地をその観測地点に含めています．同校のＨＰでは，教育活動のようすとともにスペースシャトルから届いた写真映像も公開されています：＜http://www2.kansai.soka.ed.jp/~sts-99/index.html＞．これらの活動の成果を報告する「EarthKAM写真展」が，2月22日から3月末まで枚方市立教育文化センターにて開催されています．詳しくは同校のＨＰをご覧ください．
  
  
• 2000/02/10: NAAG 2001: 第10回北米北極圏ガン類会議 (ケベック, カナダ, 2001/04/03-08)の広報が開始されました：＜http://www.goose.org/naag＞．この会議は３年に１度ひらかれるもので，北米ガンカモ類保全計画など北米大陸のガン類とその生息環境の保護・保全の活動を支える学術会議で，米国・カナダ・メキシコを中心に200名を越える研究者・行政関係者等が集まります．
  
  
• 2000/02/08: 環境庁長官からＷＷＤ2000にあたってのメッセージが環境庁ＨＰに掲載されました．ＷＷＤ2000《世界に伝えるみんなのメッセージ》ＨＰからもリンクしています．
  
  
• ワールド・ウェットランド・デイ 2000 in ガンカモ類重要生息地: ラムサール条約の誕生日２月２日を記念し，世界の湿地をたたえる『ワールド・ウェットランド・デイ(世界湿地の日)』World Wetlands Day (WWD)．条約が提唱する2000年のテーマは「国際的に重要な湿地をたたえよう」：これは参加地をはじめとするガンカモ類重要生息地の重要性をより広く理解いただくための取り組みの願っても無い機会です．重要生息地ネットワーク参加地やその他のガンカモ類重要生息地周辺で取り組まれるＷＷＤ2000記念の活動をまとめて紹介したいと思います．
  
  　ＷＷＤ2000のテーマを広報する条約事務局発行のリーフレットの和訳が公開されました(『ワールド・ウェットランド・デイ・in･みやぎ』のＨＰ)．リンクしたり，印刷・配布したりしてご活用ください． → [ウェブ閲覧用の html version / 印刷用の pdf version (676KB) ]
  
  
• 2000/02/05: 琵琶湖・『琵琶湖ラムサール条約連絡協議会』の設立
  重要生息地ネットワーク参加地でもあるラムサール条約登録湿地・琵琶湖における条約の普及啓発に，滋賀県と琵琶湖湖岸に位置する21市町による『琵琶湖ラムサール条約連絡協議会』が設立されることになりました．ワールド・ウェットランド・デイ2000を記念して，２月５日に設立総会と記念シンポジウムが，翌６日には市民参加による琵琶湖一斉水鳥観察会が開かれます．シンポジウムについては参加地よりのページに，観察会についてはＷＷＤ2000のページをご覧ください．
  
  

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2002年4月12日最終更新.