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JOGA
JOGA17
(2014)

東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク(ガンカモ類)支援・
鳥類学研究者グループ:JOGA  第17回集会

「カモ科鳥類と水草の関係性を探る」

2014年8月22日,立教大学池袋キャンパス


イントロダクション

集会開催趣旨

 1999年に「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」の活動を支援する鳥学研究者のグループを設立し,鳥学会大会において毎年自由集会を開いてきた.その甲斐あってか,Ornithological Science 誌で水鳥特集号が発刊されるなど,研究は着実に増えてきている.
 今回は,「越冬地中継地におけるカモ科鳥類と水草の関係性」をテーマとする.
 水辺に生育する水草は,鳥類に営巣場所や隠れ場所を提供したり,食物となったりする.カモ科鳥類は,その多くが冬鳥として飛来し,水辺に生息する.カモ科鳥類は水草を一方的に利用する負の関係だけでなく,採食などの利用によって水草の生育を促進する正の関係を持つ場合もあり,相互関係を明らかにすることは,興興味深い重要な課題であると考える.国内では,水鳥と水草の関係性を扱った研究は限られているのが現状である.本自由集会では,数少ない国内での研究事例紹介や海外の研究例の紹介から,今後の国内での研究の方向性を探ることを目的とする.

テーマ:
「越冬地中継地におけるカモ科鳥類と水草の関係性」
企画者:

渡辺 朝一神谷 要

日程:

2014年8月22日(金) 18:00-20:00
立教大学池袋キャンパス(東京都豊島区)[集会会場:15号館3階 M302]
22-25日に開かれる日本鳥学会2014年度大会の中の自由集会 W3 として開催)

話題提供

 講演要旨 ⎘ 事例紹介1:リュウノヒゲモとコハクチョウのもちつもたれつの関係>
 リュウノヒゲモは,根茎の先端にできる塊茎が水鳥の餌となることが古くから知られている.ヨーロッパでは,リュウノヒゲモがコハクチョウの渡りをするうえで重要な資源となっているとともに,コハクチョウがリュウノヒゲモの種子散布に役立っていると考えられている.

 講演要旨 ⎘ 事例紹介2:マコモとガンハクチョウ類の複雑な関係>
 演者らの研究により,イネ科に属する大型の抽水植物であるマコモの地下茎は,越冬期のガン・ハクチョウ類の重要な食物内容であることがわかった.注目すべき点として,

  1. 冬の間のガンハクチョウによる地下茎への採食圧が,翌夏の地上部の成長に正の影響を与える.
  2. マコモ群落の水深によって,群落がガン・ハクチョウ類から受ける影響が異なる.

がある.

水草研究者からのコメント>
演者交渉中

この集会は,8月22-25日に開かれる日本鳥学会2014年度大会の中の自由集会として催されます.どなたでも参加できますが,大会への参加費が必要です(一般 20,000円,学生 10,000円,大会当日申込).参加されるかたは自由集会だけでなく,4日間の大会全体に参加され,意義深いものにしてください.プログラムや会場など大会の案内は,同学会のHPに掲載されますのでご参照ください.

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URL: http://www.jawgp.org/anet/jg020.htm
2014年8月14日掲載,2014年9月10日更新(講演要旨掲載完了), JOGA