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ガンカモ類重要生息地ネットワーク支援・
鳥類学研究者グループ:JOGA

鳥学的課題

(第2稿)

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第2稿:JOGA 2000/09
第1稿:須川 恒 1999/05

 この支援グループが明瞭にすべき課題はあまり多くないほうがかえってよいと思う。多分、優先度の高い10個以内の課題について、それなりに実のある作業ができれば、それで十分だと思う。さまざまな次元の課題があるが、とりあえず大きく広くバランスのとれた状態で明らかにすべき課題がある。それは、特に大変な研究をしなくても、多少の努力さえすればかなりすっきるするはずでありながら、問題設定がきちんとおこなわれていないために、誰もこうなっていると答えることができないといった課題である。そういった課題群は何かを、最初に明示しておいたほうがよい。
 解明すべき優先順位の高い課題とも言える。もちろん中には鳥学的課題というよりは他分野の課題といえるものも含まれる。

[凡例] ■:OSJ2000 / ●:OSJ1999 / ◎:JBBA1999

  1. ガンカモ類フライウェイネットワークのフレームに関しての課題
    ラムサール条約やボン条約など多国間国際環境条約との関連
    国の機関(環境庁)、地方自治体、国際湿地保全連合などのかかわりかた
    進め方についての参考情報


  2. ガンカモ類の個体数と個体数変動の要因などにかかわる課題
    ガン類の個体数と個体数変動
     → 1999日本鳥学会大会用 発表内容 呉地 正行(日本雁を保護する会)
    ハクチョウ類の個体数と個体数変動
     → 1999日本鳥学会大会用 発表内容 神谷 要(米子水鳥公園)
    カモ類の個体数と個体数変動
     → 1999日本鳥学会大会用 発表内容 宮林 泰彦
    カモ類個体群の利用に関する課題
    ガンカモ類の1%基準とその課題
    フライウェイにかかわる課題は明瞭にしておくひつようがある
    例えば1%基準を巡って、オオヒシクイの基準など。
    ガンカモ類の成幼比のデータの経年調査とその意義
    気象変動とガンカモ類の個体数変動


  3. ガンカモ類の採食資源利用にかかわる課題
     → レビュー・文献一覧 嶋田 哲郎,2000日本鳥学会大会.
    ガン類の採食資源利用
     → 2000日本鳥学会大会用 発表内容 牛山 克己
    ハクチョウ類の採食資源利用
     → 2000日本鳥学会大会用 発表内容 渡辺 朝一
    カモ類の採食資源利用
    ガンカモ類の抽水植物利用にかかわる課題
     → 2000日本鳥学会大会用 発表内容 渡辺 朝一
    ガンカモ類の農業資源利用にかかわる課題
    農業被害の実態と対策など
     → 2000日本鳥学会大会用 発表内容 牛山 克己
    ガンカモ類への給餌にかかわる課題
    潜水鴨類の資源利用
     → 2000日本鳥学会大会用 発表内容 岡 奈理子
    潜水鴨などの湖沼生態系における役割
     → 2000日本鳥学会大会用 発表内容 岡 奈理子


  4. ガンカモ類のフライウェイにかかわる課題
    ガン類のフライウェイ解明と渡り生態
    ハクチョウ類のフライウェイ解明と渡り生態
    ガモ類のフライウェイ解明と渡り生態
    ガン・ハクチョウ類の衛星発信器利用によるフライウェイ解明


  5. ガンカモ類の越冬期の多様な生態・行動など、観察活動や環境教育を支えるための課題
    ハクチョウ類の社会構造や家族行動,混群形成
    ガン類の社会構造や家族行動
    カモ類の類の社会構造・性比や番い形成,混群形成

    ※越冬期のガンカモ類(特にカモ類)をじっくり観察できる機会は多いが,その観察を 面白くできる情報や研究面はどの程度進んでいるのか(例えばカモの番形成・混群性比 などなど).

  6. ガンカモ類の主要生息地別の課題、生息地の環境改善にかかわる課題等
    ガンカモ類と湖
    ガンカモ類と水田
    ガンカモ類と各地の水鳥公園
    ガンカモ類と農業
    ガンカモ類を軸にした地域振興などの活動にかかわる課題


  7. ガンカモ類の繁殖地域における生態など
    繁殖地域で調査している研究者の報告
    日露共同による繁殖地や換羽地調査などの報告


  8. 他 ガンカモ類の分類・形態・生理・動物行動学などなど

もちろんこれは盛りだくさんで自由集会を何年やろうとこなせるわけではない。 関連したフォーラムや研究会などと連携してはじめて実現できる。


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国際湿地保全連合が
「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づいて
提唱している国際協力プログラムです.

国際湿地保全連合日本委員会 ガンカモ類フライウェイオフィサー 宮林 泰彦, 989-5502 宮城県 栗原郡 若柳町 字川南南町16 雁を保護する会 TEL&FAX 0228-32-2592 / E-mail: yym@mub.biglobe.ne.jp.

このページは「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」公式ホームページ(http://www.jawgp.org/anet/)の一部です. 1999年5月14日掲載, 2000年9月11日更新.